紙の分類
- 漢字用・仮名用
- 産地(和紙・唐紙)
- 手漉き・機械漉き
- にじみ(ナシ・少・多)
- 厚み(薄い・通常・二層)
- 加工(ドーサ・胡粉・ぼかし)
- 原料(麻・楮・三椏・雁皮・檀)
- 目的別(奉書・写経・書初め・賞状)
紙の産地
和紙
★ 石州半紙(島根県浜田市)
★ 本美濃紙(岐阜県美濃市)
★ 細川紙(埼玉県小川町)
◆ 内山紙(長野県) ◆ 越中和紙(富山県)
◆ 美濃和紙(岐阜県) ◆ 越前和紙( 福井県)
◆ 因州和紙(鳥取県) ◆ 石州和紙(島根県)
◆ 阿波和紙(徳島県) ◆ 大洲和紙(愛媛県)
◆ 土佐和紙(高知県)
★ はユネスコ無形文化遺産
紙の大きさと名称
半紙
- 半紙 横 242mm × 縦 334mm
- 美濃判 横 273mm × 縦 394mm
- B4用紙 横 257mm × 縦 364mm
練習用の紙としてよく使われるのが半紙で、B4サイズよりひと回り小さく、半壊紙より少し短めの半紙が一般的で、それよりもひと回り大きい濃判と呼ばれる半紙もあります。
- 懐紙 横 485mm × 縦 365mm(1尺6寸×1尺2寸)
- 半懐紙 懐紙の半分 横 245mm × 縦 365mm
- 四半 懐紙の1/4
- 六半 懐紙の1/6
- 短冊 懐紙の縦1/8 横 60mm × 縦 365mm
- 色紙 懐紙から短冊を切り取った残りの1/4 横 212mm × 縦 183mm
画仙紙
- 大画仙 横 96cm × 縦 180cm
- 中画仙 横 84cm × 縦 150cm
- 全紙(小画仙) 横 69cm × 縦 136cm
- 半切 全紙の縦半分 横 34.5cm × 縦 136cm
- 聯 全紙の縦1/4 横 17.5cm × 縦 136cm
- 全紙聯落ち 聯を切り取った残り・全紙の縦3/4 横 53cm × 縦 136cm
- 八つ切 全紙の1/8 横 17cm × 縦 68cm
- 聯落ち(二八) 横 53cm × 縦 227cm 聯落の幅で長さが8尺弱のもの 額仕上がり2尺8尺
- 二六 横 60cm × 縦 180cm 聯落の幅で長さが6尺弱のもの 2尺6尺
- 三六 横90cm × 縦 180cm 3尺6尺
紙の選び方
漢字用
楷書 練習用半紙は、にじみの少ない機械漉きでも構いませんが、表面がツルツルしていると筆が滑ってしまうので、程よく引っ掛かりの感じられる紙を選ぶと良いでしょう。清書用半紙は手漉きの半紙を使うなど、使い分けるのも方法です。画仙紙はにじみが強いものが多いので、初心者は比較的にじみの少ない紙を選ぶと書きやすいです。にじみは墨の濃さや筆の墨含み、書くスピードなどが関係し、書きやすい紙は人それぞれ異なります。半切のお試しセットなどが販売されていますので、書き比べしてみるのもお勧めです。
行草・篆・隷 ややにじみのある紙の方が豊かな表現ができるので、半紙・画仙紙共ににじみのある紙を選ぶと良いでしょう。かすれや墨色が良く出る紙など、筆や墨との相性も考慮して、表現に合う紙を選んでください。
仮名用
仮名 練習用には仮名用のにじみの少ない薄い仮名練習用改良半紙を使いますが、初心者は表面がツルツルのロール紙でも構いません。漢字用の半紙では小筆に含んだ墨が一気に吸い取られてしまい、息の長い線も書けませんので、必ず仮名用の半紙を用いて練習してください。作品制作用の紙は料紙などの華やかなものを用いることが多く、ぼかし、砂子、切箔、具引きなどの加工が施されたものがあります。また、臨書用の清書用紙も販売されており、各古典の実寸大で仕上げることもできます。書道用品店へ行き、実際に色や柄、加工を見て購入されることをお勧めします。