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語彙力と思考力を高める「漢字カード」

漢字学習で広がる言葉の世界

 漢字を読み書きできるようになると、本やインターネットからより多くの情報を得られるようになり、自然と知識の幅が広がっていきます。また、知識とともに語彙力が高まることで、日本語の繊細な表現の違いを正確に理解できるようになり、読解力も身につきます

 「人は言葉で考える」と言われるように、使える語彙が増えると、自分の感情や考えをより的確に表現できるようになります。たとえば、以前は「すごい!」としか言い表せなかった出来事も、「感動した」「興味を持った」「驚いた」といった具体的な言葉で伝えられるようになり、自分の思いを相手に正確に伝えられるようになります。

 他にも、同じ「はかる」でも、「図る」「計る」「量る」「測る」など、使う漢字によって意味が異なります。こうした違いを理解することは、日本語を正確に使いこなす上でとても大切であり、漢字を学ぶことは、国語力を高める土台となり、国語力は他教科すべての得点率を高めることにつながり、「習字」は学力の礎を築く大切な学びといえます。

「漢字カード」の使い方

 青鳥書道院では、独自に制作した「漢字カード」を使った学習を取り入れています。学年ごとの漢字配当表にとらわれず、子どもたちが興味を持った漢字を自由に調べて書き、その漢字カードをハガキファイルにまとめていきます。裏面には関連する熟語や言葉を書き込むことができ、「知っている言葉」を「使える言葉」に変えていくことで、語彙力をしっかりと育てていきます。

カードには以下のような項目を記入します:
【表面】
① 親字 ② 音読み ③ 訓読み ④ 部首 ⑤ 画数 ⑥ 筆順 ⑦ 漢字検定レベル ⑧ カード番号
【裏面】
⑨ 熟語クイズ ⑩ 関連語句(四字熟語・ことわざ・慣用句・難読漢字 など)

 毎回、子どもたちは自宅で3枚以上のカードを作成し、教室では先生にその漢字について自分の言葉で説明します。漢字をしっかり調べ、理解した上で説明することが大切で、ただの書き写しの宿題では得られない知識の定着を促します。誰かに教えるつもりで学ぶこのプロセスは、漢字への理解を深めるだけでなく、どの教科にも使える効果的な学習法で、アウトプットのためのインプットこそ学力向上に役立つ方法なのです。

 青鳥書道院の学生書海コースにご入会いただいた方には、↓こちらの無印良品のフォト・ハガキホルダーを入会特典としてプレゼントしております。

漢字クイズを作る

 また、子どもたちは自分で作ってきた「⑨熟語クイズ」を紙に書き、教室に掲示して帰ります。次回来た時には別の子が考えたクイズに挑戦します。わからない漢字は漢和辞典を引いて調べてみたり、漢字に触れる時間を自然と増やしていきながら、漢字学習への抵抗をなくしていきます。

 写真中央に掲げた「探偵」「内偵」「偵察」「偵人」のクイズは小学3年生が作成したものです。「偵」は中学生で習う漢字ですが、名探偵コナンの影響なのか、小学生にも馴染みがあるようで、漢和辞典を調べながら自ら考えて作成していました。習っていない漢字でもパーツに分けて捉えれば、すぐに書けるようになりますし、もし何か書き間違えていた場合には、その場で正しい書き方を教えるので大丈夫です。漢字カードに書かれた内容についても、正しく書かれているか、その都度確認しています。この点は、少人数制で目が行き届く書道教室なので、ご安心ください。

漢字の覚え方

  1. 部首やパーツの組み合わせで覚える
  2. 熟語の意味で覚える
  3. 小筆(水筆や筆ペン)で書く

 書いて覚えることは脳に刻み込むためにも有効で、何度も書いて覚えるのが一番と考える人は多いと思いますが、回数を決めて闇雲に書き続けても単純作業過ぎて忘れやすいものです。

 1. 部首やパーツの組み合わせで覚える  まずは、部首を確認し、その他のパーツ(構成要素)の組み合わせを覚えます。この方法は漢字が苦手な方にも有効な方法で、カード1枚に対して1文字なので、不要な混乱を避けることもできます。)

 2.熟語の意味で覚える  次に辞書を引いて、熟語やことわざ・慣用句などをなるべく多く書き出し、それらの意味も書き添えます。漢字の意味は多数あっても、熟語で意味を覚えれば、熟語から意味を推察することも可能になり、わからない言葉が出てきても考えることができるようになります。

 3.小筆(水筆や筆ペン)で書く  そして、日ごろ使い慣れていない小筆で少し大きめに何度も書いてみます。止めるところや払うところ、はねるところに注意しながら、練習することが大切です。鉛筆やシャープペンで書くよりも細部まで丁寧に観察することが必要となり、柔らかい筆を使って点画をよく注意して書くことで、少ない回数でも記憶に残りやすいのが小筆を使う利点です。汚れることが気になるようでしたら、水筆を使って練習しても構いません。特に社会科の歴史に出てくる漢字は小筆などを用いてノートや水筆用紙に書いて覚えるとよいでしょう。

「漢字カード」の販売

 青鳥書道院の生徒には好きなだけカードをお渡ししていますが、入会者以外でも漢字カードを用いて学習したい方向けにオリジナル「漢字カード」を青鳥書道院のSHOP(STORES)で200枚 600円(税込)~販売しています。小学生で習う常用漢字(1,026字)用の1,100枚セットも用意しました。1,100枚を2セット購入すれば、日本漢字能力検定2級レベル常用漢字2,136字を網羅することが可能です。

 漢検準1級は約3,000字、漢検1級は約6,000字が対象となり、この「漢字カード」を情報カードとして活用することで、漢字学習をさらに深めていくことが出来ます。裏面のメモ欄をうまく活用して、自分だけの漢和辞典を作ってみてください。